高校生 狭い世界 少しの羨望

中学、高校のときの吹奏楽部の定期演奏会にお手伝いに行った。

泣いてしまった

心を動かすなにかがある。

演奏はうまい訳でもない

ピッチのあってない音、

ブツブツ切れる音、

縦のズレ

気になっていれば数え切れない

でも

技術どうこうじゃない。

そこには人の心を動かす何かがある。

高校生。

そこだけが世界。

自分の世界はそこにしかない。

大学になった今だからこそわかる。

引退するこのスピーチ。

涙ぐむ声。

その世界を手放す恐怖の涙なのか。

寂しさの涙なのか。

その声に釣られて泣く演奏してる子たち。

それに釣られて泣く客席。

私含め。

戻らない青春。

あんなに一つのことに必死になれてたあの頃。

そこに行けば居場所があったあのころ。

羨ましかった。

と同時に今更戻らないことを知る。

だいたいのことは失ってから気づく。

青春っていいなあ。